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標準和名検討委員会の
概要
 
提案書・意見書  
意見募集  
標準和名の改名
について
 
魚類の
新標準和名候補名の
公表前流布行為の
抑制に関する提言
 
差別魚名改名案  
日本産魚類の差別的標準和名の改名案
(もとの和名は原則として中坊編(2000)による;そうでない場合は,説明を加えた;改名済み1種を含む)

 
【Myxini】
Myxini  メクラウナギ綱  →  ヌタウナギ綱
目・亜目 Myxiniformes メクラウナギ目  →  ヌタウナギ目
科・亜科 Myxinidae メクラウナギ科  →  ヌタウナギ科
Myxine メクラウナギ属  →  ホソヌタウナギ属
M. garmani メクラウナギ  →  ホソヌタウナギ
M. paucidens オキナメクラ  →  オキナホソヌタウナギ
M. atami クロメクラウナギ  →  クロヌタウナギ
新和名の説明・他 綱から科までの名称は既存名を適用.属・種の名称はEptatretusヌタウナギ属よりも体が細いことによる.なお,中坊編(2000)では本科魚類に別属としてParamyxineクロメクラウナギ属が含まれているが,Fernholm (1998)によりMyxineの新参異名とされているので,ここではその見解に従った.
【Chondrichthyes】
Chondrichthyes 軟骨魚綱
目・亜目 Carcharhiniformes メジロザメ目
科・亜科 Pseudotriakidae オシザメ科  →  チヒロザメ科
Pseudotriakis オシザメ属  →  チヒロザメ属
P. microdon オシザメ  →  チヒロザメ
新和名の説明・他 深海性のサメであることから,深い海を表すチヒロ(千尋)を採用.
【Osteichthyes】
Osteichthyes  硬骨魚綱
目・亜目 Anguilliformes ウナギ目    
科・亜科 Synaphobranchidae ホラアナゴ科  →  リュウキュウホラアナゴ亜科
Ilyophinae メクラアナゴ亜科
Dysomma メクラアナゴ属  →  アサバホラアナゴ属
D. anguillare メクラアナゴ  →  アサバホラアナゴ
新和名の説明・他 亜科名は本亜科にIlyophisリュウキュウホラアナゴ属を含むことによる.種名はホラアナゴ科魚類としては,比較的生息深度浅いことによる.
Osteichthyes  硬骨魚綱
目・亜目 Anguilliformes ウナギ目    
科・亜科 Cyematidae セムシウナギ科  →  ヤバネウナギ科
Cyema ヤバネウナギ属    
C. atrum ヤバネウナギ    
新和名の説明・他 日本産本科魚類はヤバネウナギ1種のみであることから,科名についてもこの名称を採用.
Osteichthyes  硬骨魚綱
目・亜目 Clupeiformes ニシン目    
科・亜科 Clupeidae ニシン科  
Spratelloides キビナゴ属  
S. atrofasciatus バカジャコ  →  リュウキュウキビナゴ
新和名の説明・他 本種は日本では沖縄県のみに分布することから.
Osteichthyes  硬骨魚綱
目・亜目 Myctophiformes ハダカイワシ目    
科・亜科 Myctophidae ハダカイワシ科  
Nannobrachium トンガリハダカ属  
N. sp.1 テナシハダカ  →  ヒレナシトンガリハダカ
新和名の説明・他 胸びれがないことから.
Osteichthyes  硬骨魚綱
目・亜目 Ophidiiformes アシロ目    
科・亜科 Bythitidae フサイタチウオ科  
Oligopus セムシイタチウオ属  →  セダカイタチウオ属
O. robustus セムシイタチウオ  →  セダカイタチウオ
新和名の説明・他 他属に比較して体高が高いことから.
Osteichthyes  硬骨魚綱  
目・亜目 Lophiiformes アンコウ目  →  カエルアンコウ亜目
Antennarioidei イザリウオ亜目
科・亜科 Antennariidae イザリウオ科  →  カエルアンコウ科
Antennatus イザリウオモドキ属  →  カエルアンコウモドキ属
A. tuberosus イザリウオモドキ  →  カエルアンコウモドキ
A. flagellatus ムチイザリウオ  →  ムチカエルアンコウ
新和名の説明・他 本亜目魚類の形態がカエルを連想させ,また英名がfrogfishであることから本科の基幹名としてカエルアンコウを採用.「ヒメヒラタイザリウオ」は瀬能・川本(2002)で提唱された.なお,改名案にはイサリウオ(漁る魚の意)も検討されたが,旧名を連想させない名称が適切であるとの意見を重視した.
Osteichthyes  硬骨魚綱  
目・亜目 Lophiiformes アンコウ目  →  カエルアンコウ亜目
Antennarioidei イザリウオ亜目
科・亜科 Antennariidae イザリウオ科  →  カエルアンコウ科
Antennarius イザリウオ属  →  カエルアンコウ属
A. analis ロケットイザリウオ  →  ロケットカエルアンコウ
A. striatus イザリウオ  →  カエルアンコウ
A. hispidus ボンボリイザリウオ  →  ボンボリカエルアンコウ
A. scriptissimus ソウシイザリウオ  →  ソウシカエルアンコウ
A. commersoni オオモンイザリウオ  →  オオモンカエルアンコウ
A. maculatus クマドリイザリウオ  →  クマドリカエルアンコウ
A. pictus イロイザリウオ  →  イロカエルアンコウ
A. coccineus ウルマイザリウオ  →  ウルマカエルアンコウ
A. rosaceus エナガイザリウオ  →  エナガカエルアンコウ
A. nummifer ベニイザリウオ  →  ベニカエルアンコウ
A. dorehensis カスリイザリウオ  →  カスリカエルアンコウ
A. randalli ヒメヒラタイザリウオ  →  ヒメヒラタカエルアンコウ
新和名の説明・他 本亜目魚類の形態がカエルを連想させ,また英名がfrogfishであることから本科の基幹名としてカエルアンコウを採用.「ヒメヒラタイザリウオ」は瀬能・川本(2002)で提唱された.なお,改名案にはイサリウオ(漁る魚の意)も検討されたが,旧名を連想させない名称が適切であるとの意見を重視した.
Osteichthyes  硬骨魚綱  
目・亜目 Lophiiformes アンコウ目  →  カエルアンコウ亜目
Antennarioidei イザリウオ亜目
科・亜科 Melanocetidae クロアンコウ科    
Melanocetus クロアンコウ属    
M. murrayi セムシクロアンコウ  →  クロアンコウ
新和名の説明・他 日本産本属魚類は本種のみであることから,属の既存和名を採用.
Osteichthyes  硬骨魚綱  
目・亜目 Scorpaeniformes カサゴ目    
科・亜科 Scorpaenidae フサカサゴ科    
Scorpaenopsis オニカサゴ属    
S. diabolus セムシカサゴ  →  ニライカサゴ
新和名の説明・他 本村ほか(2004)で改名済み.
Osteichthyes  硬骨魚綱  
目・亜目 Scorpaeniformes カサゴ目    
科・亜科 Triglidae ホウボウ科    
Chelidonichthys ホウボウ属    
C. ischyrus セッパリホウボウ  →  ツマリホウボウ
新和名の説明・他 近縁種に比較して前後に短縮した体形をしていることから.
Osteichthyes  硬骨魚綱  
目・亜目 Scorpaeniformes カサゴ目    
科・亜科 Psychrolutidae ウラナイカジカ科    
Malacocottus セッパリカジカ属  →  コブシカジカ属
M. gibber セッパリカジカ  →  ミナミコブシカジカ
新和名の説明・他 日本産本属2種のうちの他種 M.zonurus コブシカジカの名称を属名に採用.種名は M.zonurusよりも南方に分布することから.
Osteichthyes  硬骨魚綱  
目・亜目 Perciformes スズキ目    
科・亜科 Gerreidae クロサギ科    
Gerres クロサギ属    
G. erythrourus セッパリサギ  →  セダカクロサギ
新和名の説明・他 同属他種に比較して体高が高いことによる.
Osteichthyes  硬骨魚綱  
目・亜目 Perciformes スズキ目    
科・亜科 Zoarcidae ゲンゲ科    
Bilabria ミツクチゲンゲ属  →  ホソクチゲンゲ属
B. ornata ミツクチゲンゲ  →  ホソクチゲンゲ
新和名の説明・他 近縁なPetroschmidtia アゴゲンゲ属にくらべて吻部が細いことから.
Osteichthyes  硬骨魚綱  
目・亜目 Perciformes スズキ目    
科・亜科 Zoarcidae ゲンゲ科    
Lycodapus アシナシゲンゲ属  →  オオクチノロゲンゲ属
L. microchir アシナシゲンゲ  →  オオクチノロゲンゲ
新和名の説明・他 近縁属のノロゲンゲ類(Bothrocara シロゲンゲ属)に比べて口が大きいことから.
Osteichthyes  硬骨魚綱  
目・亜目 Perciformes スズキ目    
科・亜科 Zoarcidae ゲンゲ科    
Andriashevia テナシゲンゲ属  →  ヒレナシゲンゲ属
A. aptera テナシゲンゲ  →  ヒレナシゲンゲ
新和名の説明・他 胸鰭を欠くことから.
Osteichthyes  硬骨魚綱  
目・亜目 Pleuronectiformes カレイ目    
科・亜科 Bothidae ダルマガレイ科    
Neolaeops セムシダルマガレイ属  →  オオクチヤリガレイ属
N. microphthalmus セムシダルマガレイ  →  オオクチヤリガレイ
新和名の説明・他 近縁属の Laeops ヤリガレイ属や Japonolaeops ヒナダルマガレイ属に比べて口が大きいことから.

引用文献:
Fernholm. B. 1998. Hagfish systematics. Pages 33-44 in J. M. Jorgensen, J. P. Lomholt, R. E. Weber and H. Malte eds. The biology of hagfishes. Chapman & Hall, London.
本村浩之・吉野哲夫・高村直人.2004.日本産フサカサゴ科オニカサゴ属魚類(Scorpaenidae: Scorpaenopsis)の分類学的検討.魚類学雑誌,51: 89-115.
中坊徹次編.2000.日本産魚類検索:全種の同定,第2版.東海大学出版会,東京.lvi+1748 pp
瀬能 宏・川本剛志.2002.日本から初記録のヒメヒラタイザリウオ(新称).I.O.P.Diving News, 13: 2-6.
 
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