会長挨拶
日本魚類学会
会長 今村 央
日本魚類学会のウェブサイトにお立ち寄りくださり、誠にありがとうございます。
日本魚類学会を代表して、ご挨拶がてら、当学会について簡単に紹介させて頂きます。
日本魚類学会は1968年に設立され、現在は会員約1300名(団体会員を含む)から構成されています。「魚類学」と一言でいっても含まれる分野は幅広く、分類、系統、形態、遺伝、生理、生態、行動、保全など多岐にわたります。当学会ではこれらの幅広い分野から得られた新しい学術的な知見を、当学会が発行する学会誌であるIchthyological Research(英文誌、年4回発行)と魚類学雑誌(和文誌、年2回発行)や、年会(年1回開催)などを通して発信しています。他にもこのウェブサイトから魚類学雑誌に掲載されたシリーズ「地域の環境保全」や「日本の希少魚類の現状と課題」、日本産魚類追加種リストなどを公開するなどして、広く一般の方々に向けて魚類に関する情報の発信に努めています。
当学会の会員は大学等の研究者や学生をはじめとして、様々な分野で活躍しています。もしかしたら、学会というのは研究を志す人だけが所属していると思っている方もいらっしゃるかもしれません。確かに、研究者の会員は多いですが、研究者でなくても、魚が好きで、魚に関する新しい知見を取り入れたいと思う方であれば、どなたでも大丈夫です。中には高校生のうちに会員になる方もいます。一般の方もぜひご遠慮なく会員になっていただきたいと思います。英文誌は当然英語で書かれていますので少し敷居が高いかもしれませんが、和文誌では学術論文だけでなく、上記のシリーズや新書の紹介などの情報も掲載されます。
魚の楽しみ方は人それぞれです。皆さんにとっての魚の楽しみ方を当学会が少しでもお手伝いできれば誠に幸いです。このウェブサイトや学会活動を通して、ぜひ皆さんの魚の世界を広げて下さい。