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学会員からの意見に対する回答  
日本魚類学会標準和名検討委員会

>> 内容一覧 (PDF:55KB)

  1. 名は人が意図して変えるのではなく、自然発生的に多くの人々が使うことにより「変わる」のがよく、学会は旧来の名称を保護する立場にあり、社会の風潮に合わせて大幅な変更を行うのは本来の姿ではないのではないか?

    回答
     日本魚類学会では、標準和名は、名称の安定と普及を確保するためのものであり、目、科、属、種、亜種といった分類学的単位に与えられる固有かつ学術的な名称であると定義しています(魚類の標準和名の定義等について(答申);2005年9月22日、2005年度第1回評議員会により承認 )。つまり、標準和名は学術的な名称であると同時に、魚類学の普及を担う重要な機能を併せ持っています。そしてそれが一般社会に向けられている以上、その名称に社会的責任を持つのは当然のことと理解されます。一部の名称が不幸にも差別的語を含むが故に社会的混乱を引き起こしており、個々の研究者レベルでの解決が困難であるとすれば、その収拾に向けて変更を加えることは学会の責務と思われます。この件については、2006年度第1回評議員会において承認されています。
     なお、日本産魚類3863種(中坊編, 2000)のうち、今回問題としているものは上位分類群を含めて52分類群(32種を含む)の名称に過ぎず、大幅な変更には当たらないと考えています。

    中坊徹次編. 2000. 日本産魚類検索:全種の同定. lvi+1748 pp. 東海大学出版会, 東京.
    日本魚類学会標準和名検討委員会.2005.魚類の標準和名の定義等について(答申).魚理学雑誌,52(2): 179.

  2. 「いざり」や「せっぱり」などすでに古語や死語になっているので、改名する必要はないのではないか?

    回答
     ある差別的語が古語や死語であるとの判断には個人差があります。これらの語について、障害がある人でも死語に近いと判断される方がいます。しかし、差別的語に対し、健常者は古語や死語であると一方的に判断しやすい傾向があることには注意すべきでしょう。差別されてきた当事者には,依然としてこれらの語に差別的意味合いを感じる方がいます。

  3. 固有名詞は差別用語ではないと言われているが、標準和名が固有名詞ならば、それは差別用語にあたらないのではないか?

    回答
     まず、標準和名が固有名詞か否かについては、「魚類の標準和名の定義等について(答申)」の「定義および対象範囲」に示されたように、それが固有名詞であるとの見解は、当委員会はもとより日本魚類学会の認識であると理解しています。
     今回の答申では標準和名に含まれる差別的語が利用者に精神的な傷あるいは不快感を与えるだけでなく、そのことが要因となり博物館や水族館などの公共機関においてしばしば別名への言い換え、あるいは使い控えがなされることで標準和名の安定性や独自性が揺らいでいる点を問題にしています。従って、今回の措置と、固有名詞が差別用語であるか否かという問題とは関係がありません。

  4. なぜ差別用語なのか、その和名がどのようにつけられたのか、そこにはどのような理由があったのかについて説明不足なのではないか?

    回答
     標準和名に含まれるある語が差別的語なのかどうか、またそれが改名を要するか否かについては、下記資料や国語辞典類を参考に当委員会で判断しました。そして、今回の措置は、標準和名が備えるべき倫理性や安定性,独自性が差別的語を含むが故に維持できないと判断されたことによるものです。対象となる標準和名のルーツや成立過程に差別的意図がなかったとしても、それが社会的に受け入れられないのであれば、改名されるべきであることは答申に述べられているとおりです。従って、そのルーツや成立過程についての説明は、改称のための必要条件ではありません。

    今野敏彦.1988.蔑視語-ことばと差別.197 pp. 明石書店,東京.
    高木正幸. 1999. 差別用語の基礎知識'99. 392 pp. 土曜美術社出版販売, 東京.
    社団法人部落問題研究所編.1985.表現の自由と「差別用語」.390 pp. 部落問題研究所出版部,京都.
    山中 央. 1992. 新・差別用語. 390 pp. 汐文社, 東京.
    生瀬克己編.1986.障害者と差別用語:健常者への問いかけ.230 pp. 明石書店.
    用語と差別を考えるシンポジウム実行委員会編.1975.差別用語.367 pp. 汐文社,東京.
    用語と差別を考えるシンポジウム実行委員会編.1978.続・「差別用語」.338 pp. 汐文社,東京.

  5. 目や科といった上位分類単位の標準和名は、タイプとなるタクソンの標準和名を踏襲すべきではないのか? 例えばMyxine がホソヌタウナギ属ならば、綱、目、科の標準和名はホソヌタウナギを基本として構成すべきではないのか?

    回答
     ご指摘のような措置が上位分類単位の標準和名の命名の際の有力な考え方であることは当委員会でも認識しおります。ただし、すでによく知られている種の標準和名が利用できる場合にはその限りではありません。その名称を利用することで、新しく命名するよりも混乱を抑えることができると考えられるからです。メクラウナギ綱魚類に対する各改名案(上位分類群はヌタウナギを基本に構成)はこの考え方に概ね従っています。なお、メクラウナギ綱魚類については魚類の進化を語る上できわめて重要な位置を占める生物群であり、教科書等で上位分類群の名称が頻繁に使われる可能性があります。この点でもすでによく知られており語呂もよいヌタウナギを基本とした改名がよいと考えます。

  6. 「バカ」のように判断の難しい差別的語をどうするのか? これを差別的語とすると、チビ、ブタ、ハゲなども同様とせざるを得なくなるのではないか?

    回答
     「バカ」は個人の能力を否定する言葉であり、差別的語であることは疑いようがありません。ただし、ご指摘のようにその受け止め方に個人差があることも事実です。このように判断が人により大きく分かれるような語についてどこまでを改称の範囲とすべきかは難しい問題で、線引きは恣意的にならざるをえません。
     当委員会では改称の範囲は最小限にとどめるという方針の下に検討を進めてきました。チビ、ブタ、ハゲなどの語は、「バカ」よりも文脈により意味合いが異なる度合いが大きいこと、これらの語は「バカ」と異なり、語源が形態的特徴に基づくものであり、語源そのものに差別的意味合いはないこと、「バカ」の語が使用された唯一の和名バカジャコは、日本における分布が限られており、しかも一般にはほとんど知られておらず、名称が変わったとしても混乱のおそれがほとんどないことなどを総合的に勘案して改称の対象に含めました。

  7. イザリウオが差別的名称である理由とそのルーツは?

    回答
     まず「いざり」とは広辞苑第五版によれば「いざること;尻を地につけたまま進むこと;また、いざる人」とあり、足の不自由な人を差別する差別的語であると広く認識されています(上記コメント4に対する回答の資料を参照)。そして、イザリウオを含むイザリウオ科魚類が海底を這うように移動する行動から、標準和名に含まれる「イザリ」が差別的語の「いざり」を連想させ、結果、「イザリウオ」は差別的語を含む名称であるとみなされています。現在、イザリウオという名称について判明していることは以下のとおりです。

    1) イザリウオは神奈川県三崎地方の方言に由来する標準和名である(日本魚類学会編, 1981)。
    2) イザリに「躄り」という漢字が当てられたのは1930年前後のことである。
    これより以前にはイザリには「座」という漢字が当てられており、田中(1916)はサラサイザリウオを「更紗座魚」と表記している。初めてイザリに「躄」を当てたのは宇井(1924)の可能性が高く、イザリウオについては「座魚」と「躄魚」を併記している。そして、大島(1930)や田中(1930, 1933)以降、イザリには一貫して「躄」が当てられるようになったと考えられる。
    3) イザリが「漁り」に由来する可能性は高いが明確にはされていない。
    一方、イザリは漁をする、すなわち魚を捕るという意味の「漁り」に由来するのではないのかとする説がある。実際、イザリウオのルアー行動はかなり以前から知られていた可能性があり、このことは「ウオツリボウズ」や「ツリンボ」(共に高知での方言;日本魚類学会編, 1981)、あるいは「つりたれうお」(香川県歴史博物館編, 2005)といった方言の存在から容易に想像される。田中(1932)は、イザリウオやツリンボといった名称は、頭上の触手を用いて小魚を誘致するとの意味を含んだものであろうと述べているが、その後の著書においても田中はイザリに「漁」という漢字を当てなかった。田中自身が述べているように、イザリウオが釣り竿と餌に例えられる形態的特徴を持つことは了解していたが、実際に魚類を誘引するかどうかという点については、少なくとも1951年の時点までは認めていなかった(田中, 1951)。このことは、なぜイザリに「漁り」ではなく「座」や「躄」が当てられてきたのかに対するひとつの回答を与えているように思われる。

    香川県歴史博物館編. 2005. 高松松平家所蔵衆鱗図研究編. xx+190 pp.+xii. 香川県歴史博物館友の会博物図譜刊行会, 高松市.
    日本魚類学会編. 1981. 日本産魚名大辞典. [iv]+[iv]+viii+834 pp. 三省堂, 東京.
    大島正満. 1930. 脊椎動物大系: 魚. 2+7+661+45+xliv. 三省堂, 東京.
    田中茂穂. 1916. 日本産魚類図説. 第24巻. [i]+419-440 pp., pls. 116-120. 丸善, 東京.
    田中茂穂. 1930. 日本産魚類図説. 第47巻. [i]+925-944 pp., pls. 185-187. 丸善, 東京.
    田中茂穂. 1932. 魚類学. 2+7+343 pp. 厚生閣, 東京.
    田中茂穂編. 1933. 有用有害鑑賞水産動植物図説. 30+60+45 pp.大地書院, 東京.
    田中茂穂. 1951. 原色日本魚類図鑑. 60+203 pp. with many col. pls. 風間書房, 東京.
    宇井縫蔵. 1924. 紀州魚譜. 2+3+4+281+45 pp. 紀元社, 東京.

  8. カエルアンコウは適切な標準和名か?:イザリウオ科とは類縁の遠いガマアンコウがすでにあるので誤解や混乱を与える;新しい名称を提案するのであれば系統や分類に十分配慮すべき;カエルアンコウという名称自体が美しくない;イザリウオはカエルに似ているのか;カエルはカエルウオやカエルアマダイに使われている。

    提出された代案:ボンボリウオ(覚えやすくリズミカル)、ウミガエル(語呂がよい)、フウセンアンコウ(体形が風船を連想させる;ガマアンコウとの類縁を示唆しない)、イサリビウオ(きれい;ルアーが漁り火を連想させる;ルアー行動を示唆する)。


    回答
     カエルアンコウは下記の5つの基準を考慮して考案された名称です。

    1)イザリウオ科魚類の改名は上位分類群を含めて18分類群に及ぶことから、混乱を避けるために基幹名をそろえるなどできるだけ統一的な改名を加える必要がある。
    2)形態的特徴を表した名称であることが望ましい。
    ※イザリウオ科魚類がカエルを連想させる根拠
    ・地方名の存在:カエルボッカ、ウミガエル、ガマオコゼ(日本魚類学会編, 1981;荒俣, 1989;香川県歴史博物館編, 2005)
    ・カエルが変化したという伝説の存在:栗本丹洲「千虫譜」
     http://www.ndl.go.jp/nature/img_r/007/007-01-059r.html
    ・英名がfrog fishesとされている。
    ・17世紀から18世紀にかけては両棲類に分類されていた(荒俣, 1989)。
    3)系統や分類を考慮した名称であることが望ましい。
    ※イザリウオ科魚類はアンコウ目に分類される。
    4)旧名を連想させない名称が適切である。
    5)語呂がよい

     対案として提出されたボンボリウオは3)や5)(ボンボリイザリウオがあるため)を満たしません。ウミガエルは3)を満たしません。イサリビウオは3)を満たさないだけでなく、同じアンコウ目にチョウチンアンコウ科などがあることから、発光器を持つのではといった誤解を与える恐れがあります。フウセンアンコウは代案として上記要件をほぼ満たしていると考えられますが、イザリウオ科魚類の多くは体が側扁しており、必ずしも風船を連想させるとは言えません。
     ガマアンコウとの混乱の可能性については、ガマアンコウが日本に分布しない魚であることから、混乱の可能性はきわめて低いと考えます。カエルウオやカエルアマダイとはそもそも基幹名が異なるため、これらとの混乱は考慮する必要なないと考えます。よって、本委員会の結論として、原案の通りとします。

    荒俣 宏. 1989. 世界大博物図鑑. 第2巻. 魚類. 531 pp. 平凡社, 東京.
    香川県歴史博物館編. 2005. 高松松平家所蔵衆鱗図研究編. xx+190 pp.+xii. 香川県歴史博物館友の会博物図譜刊行会, 高松市.
    日本魚類学会編. 1981. 日本産魚名大辞典. [iv]+[iv]+viii+834 pp. 三省堂, 東京.

  9. セッパリは差別用語か?

    回答
     セッパリは一部でくる病患者に対する蔑称として使用されることがあるため、差別的語であると判断しました。


●以下は、2007年1月12日から31日までの間に実施された差別的語を含む標準和名の最終勧告案の議決期間中に提出された質問とそれへの回答です。意見募集への回答に続けて紹介いたします。
  1. M. atamiはクロホソヌタウナギではなく、クロヌタウナギでいいのか?

    回答
     ご指摘のとおり説明が抜け落ちておりました。メクラウナギとオキナメクラに対して「ホソ」を冠したのは細長い体形を考慮してのことです。それに対してクロメクラウナギは太短いため、単にクロヌタウナギと改称しました。
     ※上記回答後、委員会当初案では上記の種の属学名がEptatretusとすべきところをMyxineと誤記していることが魚類学会会員の方からの指摘で判明しました。上記ご質問の主旨が「属がMyxineであればホソヌタウナギ属なのだからクロホソヌタウナギとすべきではないのかとすれば、誤解を招く標記になっておりましたことをお詫び申し上げます。E. atamiは体形の太短いヌタウナギ属なので、クロヌタウナギで問題ありません(2007年2月7日、付記)。

  2. テナシゲンゲは当初案のヒレナシゲンゲからチョウジャゲンゲに変更されているにもかかわらず、テナシハダカの改称案であるヒレナシトンガリハダカには変更が加えられていない。これは『ヒレナシ』という言葉が適当ではないので、ヒレナシゲンゲを改正したが、ヒレナシトンガリハダカについては訂正し忘れた、ということか?

    回答
     委員会当初案に特に意見はありませんでした。従いまして原案のままとしました。

  3. テナシゲンゲの当初案であったヒレナシゲンゲがなぜチョウジャとなったのか?『チョウジャ』というのはどういう意味か? アンドリアシェフさんに対する褒詞?で本当に適当なのか?

    回答
     ゲンゲ科魚類の改称についてはこの分類群の研究者からの次のご指摘が委員会当初案より妥当であると判断されたため、それに従いました。
     「テナシゲンゲをヒレナシゲンゲとの改称案は非常にわかりやすいのですが、ヒレの消失はゲンゲ科内であちこちに起こっていますので、この種の特徴を顕著にあらわしているわけではありません。学名には深海魚の分類の分野で顕著な業績を残されているアンドリアシェフの名をとっていることもありますので、チョウジャゲンゲを代案として提出いたします。チョウジャは長者の意味です。」

  4. セッパリカジカが当初案ではミナミコブシカジカだったが、最終勧告案ではヤマトコブシカジカとなっている。
    1)変更した理由は何か?
    2)ヤマトコブシカジカは、その理由として『日本海に固有』であることとされているが、『日本海』という言葉でさえも異論が出されているご時世に、『日本海に固有だからヤマト』というのは適当か?

    回答
     委員会当初案に対して以下の意見が寄せられました。
     「セッパリカジカの改称名ミナミコブシカジカですが、私からみますとこの種は属内で南というよりも西に分布が偏っている印象が強くあります。本種が日本海に固有であるからです。中坊徹次編『日本産魚検索-全種の同定』の各版において、本種が千葉県以北に分布するとありますが太平洋側での記録は私の知る限りありません。本種が同属のもう一方の種であるコブシカジカの分布の南限よりもさらに南に分布しているという確固たる証拠をお持ちでなければ、南よりも西を選択したほうが良いと感じます。ニシコブシカジカという名称を代案として提出いたします。」

     上記対案を委員会で検討した結果、「ニシ」は大西洋産魚類に対して多用されるため、大和堆を擁する日本海の固有種であることを考慮し、厳密な意味で日本固有ではありませんが、ヤマト(日本国の異称であり、日本特有の事物に冠する語;広辞苑第五版より)を冠しました。「ヤマト」が適当かどうかという点については、国内で主に使用される生物の名称として特に問題はないと判断しています。

  5. ミツクチゲンゲが当初案ではホソクチゲンゲ、最終勧告案ではウサゲンゲとなっている。
    1)変更した理由はなにか?
    2)ウサゲンゲの理由は『顔つきの印象から』、つまり『顔つきがウサギのようだから』ということか? しかし、そもそも『ミツクチ』のことを『兎口』あるいは『兎唇』というのではないか? はたしてこのような改名は妥当か?

    回答
     上記ヒレナシゲンゲと改名理由は同じです。以下、寄せられたご意見です。また、「ウサ=ウサギ」は差別的語ではありませんので問題ないと考えています。
     「ミツクチゲンゲをホソクチゲンゲと改称する理由にアゴゲンゲとの近縁性を述べらておりますが、これは比較種の取り違いかなにかの勘違いをされていると感じます。アゴゲンゲは亜科のレベルでミツクチゲンゲと区別されます(Anderson, 1994)。ミツクチゲンゲはハダカゲンゲ亜科の中では比較的原始的な分類群であること以外わかっていません。それとは別にアゴゲンゲ(かもしくは別の種)を比較材料にホソクチゲンゲの名称を掲げる論理が理解できませんので、ホソクチゲンゲを採用される場合は、より明確な理由を求めます。"委員会としては“ミツクチ”のクチを残す配慮をされたと思うのですが、改名の好機でもありますので、他の魚類で多用される“クチ”という語句から離れた名称を作ってみてはいかがでしょうか。名称ホソクチゲンゲの代案としてウサゲンゲを提出させていただきます。ウサは兎の意で、顔つきからの連想です。」

  6. 当初案ではアシナシゲンゲだったオオクチノロゲンゲが、最終勧告案ではヤワラゲンゲに変更された理由はなにか?

    回答
     上記ヒレナシゲンゲやミツクチゲンゲと改名理由は同じです。以下、寄せられたご意見です。
     「アシナシゲンゲをオオクチノロゲンゲと改称するのは、本科の分類を混乱させるおそれがあります。アシナシゲンゲがノロゲンゲの仲間に近縁であるのが理由として示されていますが、近年の系統推定ではカムチャッカゲンゲ属のほうがより近縁と考えられています(Anderson, 1994)。またノロゲンゲという種が別属のシロゲンゲ属にいるので、このあたりから和名がゴチャゴチャになってきます。これまでにない名称を創出するほうが良いと感じます。柔らかい寒天質の体をもつことに因みヤワラゲンゲという名称を代案として提出いたします。」